HEROZ Tech Blog

日本将棋連盟公認「将棋ウォーズ」や、AIを活用したシステム企画・開発を行う、AI企業HEROZの公式テックブログです。

HEROZ ASK を支えるインフラ技術(第2回)

はじめに

こんにちは、HEROZ ASK の開発チームです。

herozask.ai

今回のポストでは、このプロダクトの開発で活用しているインフラ技術を紹介したいと思います。

前回の記事

heroz-tech.hatenablog.jp

『BRIDGE』掲載記事

HEROZ ASK について取り上げていただきました。

Microsoft Azure』の情報収集

皆さんは、どのようにAzureを勉強していますか?今回は情報のキャッチアップ方法について紹介したいと思います。

Microsoft Build』

先日、米国 Microsoft 主催の年次開発者会議「Microsoft Build」(2024年5⽉21⽇‐23⽇ 米国時間)が開催されました。

build.microsoft.com

Microsoft Build Book of News」に、発表された主要なニュース項目がまとまっています。

news.microsoft.com

ただ、発表内容が多いため、キャッチアップが大変ですね

Microsoft Build Japan』

日本の開発者向けに「Microsoft Build Japan」(2024年6月27日‐28日)が開催されます。 1ヵ月程度遅れますが、まとまった日本語情報を提供していただけるのは助かります。

Microsoft Ignite

冬には、「Microsoft Ignite」(2024年11⽉18⽇‐22⽇ 米国時間)が開催されます。

ignite.microsoft.com

2023年は、「MICROSOFT IGNITE BOOK OF NEWS」に、発表された主要なニュース項目がまとまっています。

news.microsoft.com

Microsoft Ignite Japan』

2023年と同様に、日本の開発者向けに「Microsoft Ignite Japan」も開催されることでしょう。

Microsoft (有志)』の記事

Zennでは、Microsoft Azureをはじめとする最新技術情報が提供されています。 米国 Microsoft 主催の大規模なイベント直後は、Microsoft社員の方々により、一斉更新が始まります。

zenn.dev

Azure OpenAI Service の GPT-4o 対応をするのに、以下のブログ記事が参考になりました。

zenn.dev zenn.dev zenn.dev

Azure AI Searchについては、花ヶ﨑さんのQiitaが参考になります。

qiita.com qiita.com qiita.com

Azure OpenAI Serviceについては、蒲生さんのSpeaker Deckが参考になります。

『Azureの新機能』

AzureやAzure OpenAI Service の新機能をまとめたページがあります。 ただし、「Microsoft Build」などの大規模なイベントで発表された新機能の反映は多少遅れる印象があります。 また、日本語への翻訳が遅れる場合もあるため、英語ドキュメントのチェックも必要です。

azure.microsoft.com learn.microsoft.com

Microsoft Learn』

製品、キャリア パス別のトレーニングなど、公式ドキュメントがとても充実しています。

learn.microsoft.com

ただし、

  • あまりに膨大なため、何から手をつけていいかわからない。
  • 英語の自動翻訳のため、あまり頭に入ってこない。
  • どこまで勉強すれば、商用サービスを構築・運用できるのかわからない。

など、迷子になってしまうことはあるかもしれません。

ドキュメントと睨めっこしながら、実際に手を動かして、Azureのサービスを触ってみるということが大事だと思います。

『Azure コマンド ライン インターフェイス (CLI)』

Azure Portal から手を動かしたことは、なるべく効率化したいですよね。 Azure CLIチュートリアルやサンプルで自動化できないか試すことをお勧めします。

learn.microsoft.com

注意点としては、

  • Azure Portal から手作業でしか設定できない項目の方が多い
  • 新機能のアップデートで仕様が変わり、エラーになる場合がある
  • 削除したリソース次第で、論理削除(完全に削除されていない)となり、再作成するとエラーになる場合がある

などがあります。

コマンドラインで出来ること、手作業でしか設定できないことを把握した上で、どれくらい労力をかけるのが構築/運用フェーズでコスパがいいか、見極めが重要です。 Azure のリソースをコードで管理できるか試すのは、それからでも遅くないのではないかと思います。

learn.microsoft.com learn.microsoft.com

『日本マイクロソフト サポート情報』

他のクラウドでは一般的ですが、「Microsoft Learn」の記載にないことをやりたい場合、情報が不足していて困ることがあります。 そんな時に役立つのが、「Microsoft Azure テクニカルサポートチーム」のブログ記事です。

cssjpn.github.io

「Azure OpenAI Service」であれば、「Japan Azure Cognitive Services サポートチーム」のブログが参考になります。 自分が困っていることは、皆さん困っている印象があります。

jpaiblog.github.io

どうしてもわからなければ、あまり悩まずにAzure サポートにサポートケースを起票するのも手かもしれません。 ただし、漠然とした理解で質問しても、有効な回答は得られないかもしれません。質問の前に下調べして、十分に理解する努力は必要です。

azure.microsoft.com

最後に

今後も HEROZ は、クラウド技術と生成 AI を活用したサービス提供について、今後も技術的にさらに踏み込んだ内容を発信して行きたいと思います。本ブログをご愛顧いただければ幸いです。最後までお付き合いいただきありがとうございました。